wine4.0でゲームを動かす(Steam & Winning post 8 2016)

wine4.0でゲームを動かす(Steam & Winning post 8 2016)

openSUSE Tumbleweedにwine 4.0が来ていたので久しぶりにwine環境を整えてみました。

最終目標としては

  • COM3D2(体験版)をwineで動かす
  • Steam版アトリエシリーズをwineで動かす

を目標としていますが、まずは第一段階として比較的wineで動かすのが容易なWinning Postあたりから

Wineとは

まあwikipediaでも見てください。以上

というのもまあアレですので、簡単に言うとPOSIX準拠のUNIX系OSでWin32(最近はWoW64も)アプリケーションを動かすためのAPI群とツール群です。

最近はかなりの数のWindowsアプリケーションが普通に動くようになっています

テスト環境

  • Asrock H270 Pro4
    • CPU: Intel Core i7 6700
    • GPU: AMD RADEON RX560
    • Mem: 16GB
    • OS: openSUSE Tumbleweed x86_64
    • wine: 4.0

wineと各種codecのインストール

まずはこれがないと始まらないwineのインストールから

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sudo zypper in wine

wineでゲーム関係を動かす場合、ムービー類の再生のため裏でgstreamerが動きますので各種codecを入れます

codec関係は、ライセンスの問題でopenSUSEの公式リポジトリに入れられないパッケージングをホストしているpackman(archのpacmanとは別物です)リポジトリを使います

YaST>ソフトウェアリポジトリから「追加」を選び、「コミュニティリポジトリ」から「Packman」を選んで追加します
Shot1

Shot2

Shot3

リポジトリを追加したら、

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sudo zypper ref

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sudo zypper in gstreamer-plugins-bad gstreamer-plugins-bad-32bit gstreamer-plugins-ugly gstreamer-plugins-ugly-32bit gstreamer-plugins-ugly-orig-addon gstreamer-plugins-ugly-orig-addon-32bit gstreamer-plugins-libav gstreamer-plugins-libav-32bit

で、codecsをインストールします

wineでムービー再生を行いたい場合、gstreamerの32bitプラグインを入れるところがポイントです

フォントとWindows版steamのインストール

続いて、wine環境に日本語フォントをインストールします

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winetricks allfonts

他のディストリビューションを前提としたwine設定関連の記事で、winetricksはgitから最新を取ってくるようにとの記載がある場合がありますが、Tumbleweedの場合、パッケージのwinetricksで十分新しいのでそのままwinetricksを走らせればOKです

続いて

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winetricks steam

でwinetricksがWindows版のSteamを自動でダウンロードしてインストーラを起動してくれますので、そのまま画面に従ってインストールすればOKです

Shot4

Steamタイトルのインストール

インストールが完了すればあとはいつものsteamなのでお好きにインストールを

Shot5

gstreamerの32bitプラグインが正しくインストールされていればムービー再生込みで問題なく動くはずです。

Shot6

今回は基本設定だけで特に問題ないタイトルである「winning post 2016」を動かしてみました

次回は色々設定や関連ライブラリのインストールが必要な「COM3D2体験版」を入れてみます

(続く)

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