openSUSE Tumbleweedにwine 4.0が来ていたので久しぶりにwine環境を整えてみました。
最終目標としては
- COM3D2(体験版)をwineで動かす
- Steam版アトリエシリーズをwineで動かす
を目標としていますが、まずは第一段階として比較的wineで動かすのが容易なWinning Postあたりから
Wineとは
まあwikipediaでも見てください。以上
というのもまあアレですので、簡単に言うとPOSIX準拠のUNIX系OSでWin32(最近はWoW64も)アプリケーションを動かすためのAPI群とツール群です。
最近はかなりの数のWindowsアプリケーションが普通に動くようになっています
テスト環境
- Asrock H270 Pro4
- CPU: Intel Core i7 6700
- GPU: AMD RADEON RX560
- Mem: 16GB
- OS: openSUSE Tumbleweed x86_64
- wine: 4.0
wineと各種codecのインストール
まずはこれがないと始まらないwineのインストールから1
sudo zypper in wine
wineでゲーム関係を動かす場合、ムービー類の再生のため裏でgstreamerが動きますので各種codecを入れます
codec関係は、ライセンスの問題でopenSUSEの公式リポジトリに入れられないパッケージングをホストしているpackman(archのpacmanとは別物です)リポジトリを使います
YaST>ソフトウェアリポジトリから「追加」を選び、「コミュニティリポジトリ」から「Packman」を選んで追加します
リポジトリを追加したら、1
sudo zypper ref
1 | sudo zypper in gstreamer-plugins-bad gstreamer-plugins-bad-32bit gstreamer-plugins-ugly gstreamer-plugins-ugly-32bit gstreamer-plugins-ugly-orig-addon gstreamer-plugins-ugly-orig-addon-32bit gstreamer-plugins-libav gstreamer-plugins-libav-32bit |
で、codecsをインストールします
wineでムービー再生を行いたい場合、gstreamerの32bitプラグインを入れるところがポイントです
フォントとWindows版steamのインストール
続いて、wine環境に日本語フォントをインストールします1
winetricks allfonts
他のディストリビューションを前提としたwine設定関連の記事で、winetricksはgitから最新を取ってくるようにとの記載がある場合がありますが、Tumbleweedの場合、パッケージのwinetricksで十分新しいのでそのままwinetricksを走らせればOKです
続いて1
winetricks steam
でwinetricksがWindows版のSteamを自動でダウンロードしてインストーラを起動してくれますので、そのまま画面に従ってインストールすればOKです
Steamタイトルのインストール
インストールが完了すればあとはいつものsteamなのでお好きにインストールを
gstreamerの32bitプラグインが正しくインストールされていればムービー再生込みで問題なく動くはずです。
今回は基本設定だけで特に問題ないタイトルである「winning post 2016」を動かしてみました
次回は色々設定や関連ライブラリのインストールが必要な「COM3D2体験版」を入れてみます
(続く)